|PICK UP!| 万治の石仏

 木立に囲まれた静かな一角に、大きな身体にちょこんと小さな顔が乗っかっている万治の石仏がある。
 この大きな石はどこから運ばれてきたのか、石仏としては、ユニークな顔立ちなど不思議な点が多い。だからこそ、画家の岡本太郎さんなどが感嘆されたのだろう。それとあまり手つかずの自然の中にぽつんと佇んでいる姿に人々が魅了される。
 砥川のせせらぎを聞き、木立を吹き抜ける風を感じていると、万治の石仏は世の中を見すえている様でもあり、いっそうひきつけられる。
[文/原田泰治]

[絵/原田泰治]

万治の石仏について

自然に囲まれた信州・下諏訪。懐かしい風景が広がる中、
人と町を見守るように石仏は静かに鎮座しています。

 万治の石仏は、周囲を田んぼに囲まれ、正面は砥川の清らかな流れ、付近一帯は諏訪大社下社春宮の清々しい緑の森。その姿はひっそりと静寂に包まれてはいるものの、不思議な懐かしみとユーモアを感じさせます。その表情は見る位置により笑みを浮かべたようにも、雨に濡れて涙するようにもとれ、諏訪大社の御神木(杉の木)を見守るかのような眼差しは神々しい限りです。

雪の中の「万治の石仏」

万治の石仏の参拝方法

下諏訪観光協会・下諏訪商工会議所が提唱する万治の石仏の参拝方法

一、正面で一礼し、手を合わせて「よろずおさまりますように
と心で念じる。

二、石仏の周りを願い事を心で唱えながら時計回りに三周する。

三、正面に戻り「よろずおさめました」と唱えてから一礼する。